抜塞の分解組手

型の考察
パッサイは、首里手系ではポピュラーな型として知られており、多くのバリエーションがあります。
松濤館のパッサイは、一般的には「パッサイ大」といわれる型で「抜塞」と漢字が当てられています。
開門式の手の形は中国において「反清複明」の意を表すとされていますので、中国から輸入された可能性が高い型であると思います。
 昔から多くの人が鍛錬した優れた型ですが、多くの手を含んでいながら、基本技を繋いだものとする現代の解釈では、まったく意味のない型となっています。




第十六動作〜第十九動作(手刀受け、関節蹴り)
第十六動作 正面へ 右後屈立ち 右手刀受け
 ここでは、相手が右手で自分の右手首を掴んで防いだと設定します。

第十七動作 一歩さがって 左後屈立ち 左手刀受け
 右足を一歩引くと同時に右手を引き、左手刀で(熊手)で相手の顔面を打ちます。

第十八動作 正面へ 左前屈立ち 掛け手
 相手の右手が自分の右手を掴んだままなので、相手の手が離れないように、左手で相手の右手の上を押さえます。
 前屈立ちとなるのは、相手の手が伸びたままだと次の逆手がかからないために緩めます。
 このとき相手の肘と手首が、クランク└┐のように90度づつなるようにすると掛かり易くなります。
 右手を内側から回し、相手の手首の関節を極めます。
 (合気道の二カ条と同じ)

第十九動作 正面へ 右足刀関節蹴り
 手首関節を極めると相手の体制が崩れますので、右足刀関節蹴りを相手の右前足の膝関節に蹴込みます。


第二十二動作〜第二十五動作(諸手上段受け、両鉄槌)
第二十二動作 後方へ 右足を引いて 閉塞立ち 両拳下腹前

第二十三動作 後方へ 閉塞立ち 両手上段受け
 相手の上段突きあるいは、抱きついてきたのを両手上段受けで跳ね上げます。

第二十四動作 後方へ 右前屈立ち 中段両手鉄槌打ち
 相手の脇が空いたところに、両手で脇腹を挟むように鉄槌を打ちます。さらに、両手で足を抱えて諸手刈りをして、相手を後方へ倒します。
最近の総合格闘技の試合を見ても、「タックル」が非常に有効であることが分ります。

第二十五動作 後方へ 半歩進み 右前屈立ち 右中段突き
 左手で足を抱えたまま(アキレス腱固めをしてもよい)、金的に下段突きを入れます。

「空手道教範」(昭和10年)より抜粋

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