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観空 分解組手
型の考察
この型は、松濤館では観空と呼称しています。
公相君と書いてクーシャンクーと読むこの型は、中国からの冊封使による伝承として伝わっています。
他の型に比べて蹴り技が多い型でもあり、パッサイと共に首里手を代表する型で多くの伝承があります。平安二段、三段、四段と比べるとその原型となった型であることがよくわかります。
第五動作〜第八動作の解説(手刀受け、中段突き、内受け)
第五動作 正面へ 騎馬立 左手刀受け
第六動作 正面へ 騎馬立ち 右正拳中段突き
第七動作 左方へ 前屈立ち 正面へ右内受け
この箇所は、基本技を羅列しただけのようにも見えます。その後に続く左右反対動作も同様です。
この一連の動作を不思議に思ったことはないでしょうか。
相手の突きを「第五動作:左手刀受け」で受けて、次に「第六動作:右正拳中段突き」を相手に入れ、相手がその突きを受けて更に突きを返してくるのを、「第七動作:右内受け」で受けるというのを想像してください。
また、この説明では第七動作の右内受けのときに、「左方へ前屈立ち」になる必然性がわかりません。実際に、二人で組んでやってみれば解りますが、実用にはならないことが直ぐにわかるはずです。
多くの名人達人が得意とした型が、このような基本動作を羅列しただけの実用にならないものなのでしょうか。
この一連の動作の不明な部分は「第七動作:左方前屈立ち+右内受け」です。一見、基本技の繋いだもののようですが順番に意味があります。
結論からいうと、第七動作の内受けは「クロスアッパー」です。
第五動作 正面へ 騎馬立ち 脇構え
準備動作
第六動作 正面へ 騎馬立ち 左手刀受け
相手の左中段突きを左手刀受けで受け、相手の左手を掴み、左腰に引きつけながら
第七動作 正面へ 騎馬立ち 右中段突き
右正拳突きを相手の顔面に入れます。
相手は左手を制されている為に、防御することが出来ないので、頭を前に下げてこの正拳突きを避けることになります。
第八動作 右方へ 左前屈立ち 正面へ 右内受け
このとき相手の頭が自分の左側にあるので、そのままだと相手との距離が詰まってしまいますので、体を左に向け左前屈立ちになると同時に、右正拳突きから右アッパーに切り替え、相手の脇の下をくぐらせて、相手の顔面にアッパーを打ちます。
相手の左手を左腰に引いて体制を崩している為に、相手は反撃することができません。このことは自分が安全な立場にいるということです。
また、相手が反撃をすることができないのと反対に、自分は左手以外の手足を攻撃に使えます。
第十六動作〜第二十動作(ギロチンチョップ)の分解
観空の特徴がよくでている部分です。
ここも「敵が正面に一人」とする解釈と「前後に敵が複数いる」という解釈では大きく違います。
よくみる解釈に、卍構えで前と後ろを同時に受けるとか、攻撃するというのがありますが、現実的でありません。
卍構えの解釈はいくつかありますが、ここでは通称ギロチンチョップについて解説します。
命名は究源塾代表です。
第十六動作 後方へ 左前屈立ち 左手刀揚受け、右手刀打ち
相手の左上段追突きを左手で相手の左手首を下から掬い上げ、右手で相手の左肘を下から掴みます。
右手は動作としては手刀打ちですが、ここでは掴みとして用います。
第十七動作 後方へ 右前蹴り
相手の左手を掴むと同時に、カウンターとして右前蹴りを相手の中段へ蹴込みます。
第十八動作 正面へ 左後屈立ち 卍構え
蹴り込んだ右足を相手の側面へ降ろし、自分の体の向きを正面方向(相手と同じ方向)へ向けます。
相手の左手を握った左手を下段払いの動作をして引き下げ、反撃されない位置にポジショニングをします。
下段払いと同時に右手を振り上げて、手刀打ちの準備動作をします。
第十九動作 正面へ 左前屈立ち 右下段手刀打ち
前屈立ちになると同時に、相手の両足を底辺とした三角形の頂点の方へ引き下げると、相手は前につんのめり反撃が出来ない姿勢に崩れます。
左手を離し相手の頭が逃げないように左手で顔面を支えながら、後ろ首へ右手手刀を打ち降ろします。
第二十動作 正面へ 左後屈立ち 下段払い
残心
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