私は、この違いに気がつくまでに研究を始めてから3年を要しました。
 しかし、これが解けてからは多くのものが解明できるようになりました。
 余りに単純ですが大事な部分です。


2−1 技術の定義
技術とは武技としての道具であるが、技術という熟語は「技」と「術」からなっています。
 技+術=技術であり形だけを技術とは言いません。





技の定義:形の有るもの (Form)
  例:柔道 背負投げ、体落し
   :空手 正拳突き

 術の定義:形の無いもの (knack:コツ)
  例:呼吸、力抜き、気など
    柔道原理:自然体の理、柔の理、崩しの理
   
 一般的(現代武道)には形(Form)を数多く練習してコツを体得(自得)しますが、古流ではコツ
でさえ師が教えることができるものなのです。

 長く存在する流派では代々天才が生まれるわけではなく、後継者の育成が最大のテーマだった
はずです。
 どんなに強くても一代限りで終わってしまったものも多いでしょう。
 古流では技術も秘密だったかもしれませんが、教育システムも秘密だったのだと思います。

 空手の例で言えば型の用法についても隠されていますので、ある意味では術とも呼べるかもし
れません。
 沖縄では「型は教えても手は教えるな」と言われていたそうですから。
 

2−2 基礎と基本の違い
日常生活では基礎と基本を同義語として使っていると思いますが、な、な、なんとこれが違うので
す。共同研究者の友人とある日議論をしていたら、どうも言っている意味がお互いに通じないなぁ
と思って
 私 「お前の言っている基礎ってなんだぁ?」
 友人「俺の言っている基本って〜」
 私 「えっ、基礎じゃないの」
 友人「基礎と基本はどう違うんだ」
 私 「言葉が違うから違うかも・・・」
 っというような会話の後、延々と続き同道めぐりになり、お互いが疲れきってしまったので友人
「もう、この武道の話題は止めて別の話題にしようよ」ということで私 「それじゃ数学の基礎や基
本ではどうなんだぁ」(やっぱ同じ話題に・・・)

数学の場合
 数学といって思い出したのはこの公式でした。(これしか覚えていなかったぁあああ!)

 (a+b)²=a²+2ab+b² 

 公式とは何だ => 公式とは最も効率の良い解決方法である。
 それでは、「その公式の目的とは何だ」=> ??????
 という感じで議論を続けましたが、ひょんなことから解けてしまいました。

 それではここで問題です。
 この(a+b)²=a²+2ab+b²という公式は中学2年(だっけ?)で習いますが、この公式の
目的は何でしょう。

 

解答

公式の目的:下記の図の面積を出すための公式です。
 (ちょっと図が変ですが・・・)

     

@の面積a×a、Aの面積a×b、Bの面積a×b、Cの面積b×b
 これはa²+2ab+b²です。
 もう一つの方法は(a+b)(a+b)=(a+b)²です。
 面積を出すだけであれば小学校4年生のレベルです。

 公式から図をイメージするのは難しいということです。
 その反対に図を示してしまうと、誰でも下記のどれかの式を書くことができます。
 a×a+a×b+a×b+b×b
 a²+2ab+b²
 (a+b)(a+b)
 (a+b)²

 私達が、数学の時間に習ったときにこの図はありませんでした。
 この図さえあれば、簡単に理解することができたはずです。
 (赤点取らないですんだはず!!)
 図を示さないで(a+b)²=a²+2ab+b²を暗記する時間と、図を示して公式を理解させる時
間は、どちらが短時間ですむでしょうか。
 図を示して公式を理解させる方が短時間で理解でき、ビジュアルで覚えてしまうので忘れること
はありません。
 忘れてしまっても、上記のどれかの式を自分で再現できるはずです。

 図というのは視覚(感覚)であり、公式というのは論理です。
 「論理から感覚」を導き出すのは難しいですが、「感覚から論理」を導き出すのは簡単です。同じ
ことを表現しているのですが、順番があるということです。

 図(感覚)を基礎とすると、公式(論理)は基本となります。
 これは前項で説明した「術と技」ともオーバーラップします。
 術は無形、技は有形、基礎は感覚(無形)、基本は論理(有形)ですので、言い換えると「基礎は
術」「基本は技」となります。
 ということは、どちらを先に教えるべきなのか、自ずと答えがでてきます。


英語の場合
 数学の次は語学をサンプルとして基礎、基本の関係を見ていきましょう。
 英語(語学)の要素を分解してみると以下の4つに分かれます。



このうち、「聞く」と「話す」は感覚(基礎)です。「読む」と「話す」は論理(基本)です。

 

2−3 感覚から論理へ
例題をみてわかることは、基礎と基本とは別に存在するということと、
 効率的に学習効果をあげるためには、基礎(感覚)から基本(論理)へというように順
番があるということです。

 ただし、中にはこの反対が出来てしまう人がいるのです。天才という人達なのです。
 彼らは、私達のように出来ないというレベルが理解できないのです。
 その理解できない人たちが作った教科書では、落ちこぼれがでてあたりまえだと思いま
す。
 この方法が解っていれば、日本の学校教育ももっと違ったカリキュラムができたのでは
ないでしょうか。



 
TOPへ

 

Copyright (C) 2002 gennosuke_higaki All rights reserved.

当サイトに掲載されている画像、文章、その他著作物
 についての著作権は当サイト管理人に帰属します。
 無断で複写、配布、引用、転載等はお断りします。
 リンクをされる方はご一報ください。